厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、准看護師の平均月収は約30.3万円です。税金や社会保険料を差し引いた手取りは月23万〜24万円程度が目安となります。
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| きまって支給する現金給与額 | 約30.3万円 |
| 年間賞与その他特別給与額 | 約63.7万円 |
| 推計年収 | 約427.5万円 |
| 月々の手取り | 約23万〜24万円 |
| 年間手取り | 約320万〜340万円 |
推計年収は「月収×12か月+年間賞与」で算出した金額です。平均月収には、基本給だけでなく残業代や夜勤手当などが含まれる場合があり、基本給が約30万円という意味ではありません。
平均月収・賞与・年収から手取りを計算
手取りは、公的統計に直接掲載されている数値ではありません。額面の75〜80%程度として試算した目安です。
手取りの目安=額面給与×0.75〜0.8
扶養家族や前年所得、居住地、加入する健康保険などによって控除額は変わります。
給料から引かれる税金・社会保険料
給与明細では、主に次の費用が額面給与から差し引かれます。
- 健康保険料
- 厚生年金保険料
- 雇用保険料
- 所得税
- 住民税
- 職場独自の会費や積立金
同じ額面給与でも、年齢や扶養状況によって手取りは異なります。
初任給・40歳・夜勤なしの手取り目安
准看護師全体の平均月収には、経験豊富な人や夜勤を担当する人も含まれています。そのため、新卒者や日勤のみで働く人が、最初から平均額を受け取れるとは限りません。
| 条件 | 額面の目安 | 手取りの目安 |
|---|---|---|
| 初任給 | 月20万〜25万円 | 月16万〜20万円 |
| 全体平均 | 月約30.3万円 | 月23万〜24万円 |
| 40〜44歳 | 年収約425万円 | 条件により異なる |
手取りを比較するときは、年齢だけでなく、経験年数、雇用形態、夜勤回数、勤務先の給与制度をそろえることが大切です。賞与の有無や残業時間によっても年間手取りは変わります。
准看護師の初任給は手取り16万〜20万円が目安
准看護師の初任給は、額面月20万〜25万円、手取り月16万〜20万円程度が目安です。入職直後の夏季賞与は、算定期間が短く、支給されないか少額になる場合があります。
また、2年目から住民税の控除が始まり、昇給しても手取りが減ることがあります。
40歳前後や夜勤なしでは勤務条件も確認する
40〜44歳の准看護師の平均年収は約425万円ですが、年齢だけで給料が決まるわけではありません。日勤のみやパート勤務なら平均を下回る場合があります。
夜勤なしは手当が付かない分、手取りが低くなりやすい一方、生活リズムや家庭との両立を重視できる働き方です。
准看護師と正看護師の給料・手取りの違い
同じ年度の公的統計で比較すると、准看護師の平均年収は約427.5万円、正看護師は約524.7万円です。両者には年間約97万円の差があります。
| 資格 | 平均月収 | 年間賞与 | 推計年収 |
|---|---|---|---|
| 准看護師 | 約30.3万円 | 約63.7万円 | 約427.5万円 |
| 正看護師 | 約36万円台 | 約80万円台 | 約524.7万円 |
正看護師は国家資格で、自らの判断に基づいて看護を実践できます。准看護師は都道府県知事免許で、医師・歯科医師・看護師の指示を受けて業務を行います。資格手当や基本給、昇給、管理職への登用にも違いが生じやすい傾向があります。
平均年収には約97万円の差がある
額面年収に約97万円の差があっても、その全額が手取りの差になるわけではありません。収入が増えれば税金や社会保険料も変わるためです。
それでも正看護師は、応募できる求人や昇進、専門分野への道が広く、長期的な収入を伸ばしやすい傾向があります。
平均値だけで資格の収入差を判断しない
准看護師と正看護師では、平均年齢、勤続年数、勤務先、夜勤回数などの構成も異なります。統計上の年収差を、すべて資格だけによるものとは断定できません。
就職先を比較する際は、同じ地域・雇用形態・勤務条件の求人を確認しましょう。
准看護師が手取りを増やす方法
准看護師が手取りを増やすには、まず現在の給料が低い原因を確認する必要があります。給与明細を、次の3つに分けて考えましょう。
- 基本給が低い: 昇給制度や経験年数の評価を確認する
- 手当が少ない: 夜勤・住宅・家族・資格手当を確認する
- 賞与が少ない: 支給月数と算定基礎を確認する
求人票では総支給額だけでなく、基本給と固定手当を分けて確認します。基本給が低いと、月給が高く見えても、賞与や退職金が少なくなる場合があるためです。
年収600万円は准看護師の平均を大きく上回るため、一般的な水準ではありません。高い基本給や豊富な経験、夜勤手当など複数の条件が必要になります。
給与明細を基本給・手当・賞与に分けて確認する
給与明細では、基本給、夜勤手当、残業代、控除額を確認します。住宅手当や家族手当の申請漏れがないか、就業規則も確認しましょう。
転職時は、賞与の支給実績、昇給額、夜勤回数、試用期間中の条件まで比較することが重要です。
夜勤・転職・正看護師への進学を比較する
手取りを増やす主な方法は次の3つです。
- 夜勤や休日勤務を増やす
- 給与水準の高い職場へ転職する
- 正看護師資格を取得する
夜勤は短期的に収入を増やしやすい一方、体力や生活リズムへの負担があります。転職では、給与だけでなく家賃、通勤費、年間休日も含めて比較しましょう。
実質的な可処分収入=年間手取り-仕事を続けるための追加支出
長期的な収入やキャリアの幅を広げたい場合は、学費や修業期間、仕事との両立を確認したうえで、正看護師への進学も検討できます。