厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、准看護師の平均年収は約427.5万円です。平均月収は約30.3万円、年間賞与は約63.6万円で、推計年収は「月収×12か月+年間賞与」で算出します。
| 項目 | 平均額 |
|---|---|
| きまって支給する現金給与額 | 約30.3万円 |
| 年間賞与その他特別給与額 | 約63.6万円 |
| 推計年収 | 約427.5万円 |
| 月々の手取り目安 | 約24万円前後 |
「きまって支給する現金給与額」は基本給だけではありません。職場によっては、残業代や夜勤手当なども含まれます。そのため、求人を比較するときは基本給と諸手当の内訳を確認することが大切です。
平均月収・賞与・手取りの目安
月収約30.3万円から所得税、住民税、健康保険料、厚生年金保険料などを差し引くと、手取りは月24万円前後が一つの目安です。ただし、扶養家族の有無や年齢、居住地によって控除額は変わるため、全員に当てはまる金額ではありません。
正看護師とは平均年収に約100万円の差がある
同じ統計では、正看護師の平均年収は約525万円で、准看護師との差は約97万円です。仕事内容には共通点が多いものの、業務上の判断権や資格手当、管理職への昇進機会などが異なり、基本給や賞与にも差が生じやすくなります。
年齢・経験年数による准看護師の年収の違い
准看護師の平均年収約427万円は、すべての年齢や勤続年数をまとめた数値です。実際の給料は、経験の浅い20代とベテランの40代・50代では異なります。
年齢とともに収入が上がりやすい主な理由は次のとおりです。
- 経験年数に応じて基本給が上がる
- 賞与の算定基礎となる給与が増える
- 夜勤や担当業務に応じた手当が付く
- 長期勤続が昇給に反映される
ただし、年齢だけで給料が自動的に上がるわけではありません。勤務先の給与表や雇用形態、夜勤回数によっては、同年代でも年収に大きな差が出ます。
40歳前後の准看護師の年収相場
公的統計では、40~44歳の准看護師の平均年収は400万円台前半が目安です。ただし、常勤で夜勤をする人と、日勤のみ・パート勤務の人では条件が異なります。現在の給料が適正か判断する際は、同じ地域・雇用形態・勤務条件の求人と比較しましょう。
50代後半まで上昇しやすいが一律ではない
准看護師の年収は、経験を重ねる50代後半まで上昇する傾向があります。一方、60歳以降は再雇用や短時間勤務への移行、夜勤回数の減少によって下がる場合があります。年齢別平均は将来の年収を保証する数値ではなく、働き方を考える目安です。
夜勤・勤務先・地域で准看護師の年収は変わる
准看護師の年収を大きく左右するのは、資格だけでなく勤務条件です。特に夜勤手当は月収への影響が大きいため、夜勤なしの職場では全国平均より年収が低くなる可能性があります。
求人を確認するときは、月給の総額だけでなく、次の条件を比較しましょう。
- 基本給と昇給制度
- 夜勤1回あたりの手当と回数
- 残業時間と残業代
- 賞与の支給月数と算定基礎
- 資格・住宅・休日勤務手当
- 年間休日、福利厚生、退職金
地域別の平均年収は、調査対象者が少ない地域ほど年度ごとに変動しやすい点にも注意が必要です。都道府県ランキングだけで職場を選ばず、実際の求人条件を確認してください。
夜勤なしの働き方は手当分だけ年収が下がりやすい
夜勤なしの准看護師は、夜勤手当や深夜割増が付かない分、年収が下がりやすい傾向があります。一方、生活リズムを整えやすく、子育てや介護とも両立しやすい働き方です。収入だけでなく、残業時間や休日数も含めて判断しましょう。
病院・クリニック・介護施設の給料を比較するポイント
病院は交代勤務や夜勤によって年収を上げやすく、クリニックは夜勤が少ないため規則的に働きやすい傾向があります。介護施設は夜勤やオンコール、各種手当の有無で待遇が変わります。
比較には、実質時給=年収÷年間の実労働時間という考え方も有効です。
准看護師が年収を上げる方法|600万円は目指せる?
准看護師が年収を上げる主な方法は、次の3つです。
- 夜勤や休日勤務を増やして手当を得る
- 給与水準の高い病院・施設へ転職する
- 正看護師資格を取得して選択肢を広げる
准看護師で年収600万円を得ることは不可能ではありませんが、平均年収を約170万円上回るため、一般的な水準ではありません。高い基本給に加え、豊富な経験、夜勤専従、充実した各種手当など、複数の条件が必要です。
まずは現在の給与明細を確認し、低い原因を基本給・手当・賞与の3つに分けて考えましょう。原因が分かれば、勤務調整、職場との相談、転職、進学のどれが有効かを判断しやすくなります。
夜勤・転職で収入を増やす場合の注意点
夜勤を増やせば短期的な収入アップを期待できますが、睡眠や体調への負担も増えます。転職時は提示月給だけで判断せず、賞与実績、夜勤回数、年間休日、残業、試用期間中の条件まで確認し、長く続けられるか検討してください。
長期的な収入アップなら正看護師への進学も選択肢
正看護師は准看護師より平均年収が約100万円高く、応募できる求人や昇進、専門分野への道も広がる傾向があります。ただし、進学には学費と学習期間が必要です。資格取得後の収入増に加え、仕事との両立や希望するキャリアまで考えて選びましょう。