35歳から資格取得を目指しても、決して遅くありません。ただし、シングルマザーの資格選びでは「取りやすい資格」ではなく、取得後に安定した仕事へつながる資格かどうかを重視することが大切です。
特に確認したいのは、次の4点です。
- 35歳・未経験からでも応募できる求人があるか
- 資格が採用や待遇に直接つながるか
- 子育てと両立できる働き方を選べるか
- 取得期間・学費・勉強中の生活費を確保できるか
資格取得そのものをゴールにせず、取得後の働き方まで逆算して選びましょう。
35歳からでも資格を取って安定した仕事を目指せる
35歳であれば、資格を取得した後も長く働けます。たとえば2〜3年間かけて資格を取得したとしても、40代・50代と専門職として働けるなら、資格取得にかけた時間や費用を回収できる可能性があります。
そのため、年齢だけを理由に長期的なキャリアにつながる資格を諦める必要はありません。
「取りやすさ」より未経験から就職できるかで選ぶ
資格には、看護師や保育士のように資格と仕事が直結するものと、簿記のように就職時のスキル証明として役立つものがあります。
35歳・未経験から安定した仕事を目指すなら、「資格を取れば応募できる仕事が増えるか」まで確認しましょう。簡単に取得できても、求人が少なければ収入の安定にはつながりにくいためです。
35歳シングルマザーにおすすめの資格7選|収入・取得期間・就職しやすさで比較
35歳のシングルマザーが資格を取るなら、収入だけでなく、取得負担や就職への直結度、子育てとの両立まで比較する必要があります。
| 資格 | 取得負担 | 就職との直結度 | 求人需要 | 子育てとの両立 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 准看護師 | △ | ◎ | ◎ | ○ | 比較的短期間で医療職を目指したい |
| 看護師 | △ | ◎ | ◎ | ○ | 長期的な収入・安定性を重視したい |
| 介護福祉士・初任者研修 | ○ | ◎ | ◎ | ○ | 働きながら資格を取りたい |
| 保育士 | ○ | ◎ | ◎ | ○ | 子育て経験を活かしたい |
| 登録販売者 | ○ | ○ | ◎ | ○ | 比較的早く仕事につなげたい |
| 医療事務 | ◎ | △ | ○ | ◎ | 日勤中心の仕事を探したい |
| 日商簿記 | ○ | △ | ○ | ◎ | 事務・経理職を目指したい |
「シングルマザーが稼げる資格はどれか」だけで判断するのではなく、取得までの期間と費用、勉強中の生活費、取得後の働き方と収入をセットで考えることが重要です。
安定・収入を重視するなら准看護師・看護師・介護福祉士・保育士
安定性を重視するなら、資格と職業が結びついている医療・介護・福祉系が有力です。
看護師は長期的な収入やキャリアを重視したい人、准看護師は比較的短期間で医療職を目指したい人に向いています。介護職は無資格から働き始めて段階的に資格を取得する方法もあり、保育士は子育て経験を仕事に活かせるのが特徴です。
通学期間を抑えたいなら登録販売者・医療事務・日商簿記
長期間の通学が難しい場合は、登録販売者や医療事務、日商簿記も候補になります。
登録販売者はドラッグストアなどの求人につなげやすい一方、医療事務は民間資格がなくても働ける職場があります。簿記も事務・経理への転職に役立ちますが、35歳未経験なら資格だけに頼らず、ExcelなどのPCスキルや実務経験と組み合わせることが重要です。
35歳なら准看護師から医療職を目指す方法もある
35歳から医療職への転職を考えるなら、准看護師も選択肢の一つです。准看護師になるには、准看護師養成所などで必要な教育を受け、都道府県知事が行う試験に合格して免許を取得する必要があります。
看護師と比べて短い修業期間で資格取得を目指せるルートがあるため、「医療職に就きたいけれど、長期間学校へ通うのは難しい」という人にも検討しやすいでしょう。
一方で、授業だけでなく実習もあります。子育てと両立するには、学校の時間割や実習期間、通学時間、学費だけでなく、子どもの預け先まで事前に確認することが重要です。
准看護師なら比較的短期間で医療職を目指せる
准看護師養成所には2年間の課程などがあり、35歳からでも資格取得を目指せます。取得後は病院や診療所、介護施設などで働く道があります。
ただし「短期間=簡単」ではありません。入試だけでなく授業や実習への対応が必要なので、学校選びでは合格しやすさだけでなく、子育てをしながら通い続けられるかも確認しましょう。
准看護師から看護師へ段階的にキャリアアップできる
准看護師として働いた後、一定の要件を満たして看護師養成課程へ進み、看護師国家試験を目指すルートもあります。
准看護師になる→医療現場で働く→収入と経験を得る→必要に応じて看護師を目指すという段階的なキャリアも可能です。最初からすべてを実現しようとせず、生活を維持しながら専門性を高める方法も検討しましょう。
シングルマザーが資格取得に使える給付金・職業訓練
資格を取りたいシングルマザーにとって、大きな問題になるのが学費と資格取得中の生活費です。特に看護師・准看護師など学校へ通う資格では、学費だけを準備しても、働く時間が減れば家計が苦しくなる可能性があります。
そこで確認したいのが、ひとり親向けの資格取得支援制度です。代表的な制度には次のようなものがあります。
- 高等職業訓練促進給付金
- 自立支援教育訓練給付金
- ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付事業
利用できる制度や条件は本人の状況によって異なります。学校や講座へ申し込む前に、自治体のひとり親支援窓口へ相談することが重要です。
高等職業訓練促進給付金などのひとり親支援を確認する
高等職業訓練促進給付金は、ひとり親が看護師や准看護師、介護福祉士、保育士など一定の資格取得を目指して養成機関で修業する際、生活費の負担を軽減するための制度です。
また、対象となる教育訓練の受講費を支援する自立支援教育訓練給付金などもあります。支給額や所得要件、対象資格などは最新の情報を自治体で確認し、利用できる制度を踏まえて進学計画を立てましょう。
ハローワークの職業訓練や「働きながら取る方法」も検討する
資格取得にまとまったお金をかけるのが難しい場合は、ハローワークで公共職業訓練や求職者支援制度について相談する方法もあります。
また、資格なしの状態から介護職などに就職し、収入と実務経験を得ながら資格取得を目指す方法もあります。まずは自治体のひとり親支援窓口→ハローワーク→希望職種の求人確認→支援制度の確認→学校・講座の比較の順で調べると、資格取得だけが目的になるのを防ぎやすくなります。