シングルマザーにおすすめの資格は、単に「取りやすい資格」ではなく、取得後に就職や安定収入につながりやすい資格です。仕事・家事・育児をしながら勉強する場合、資格取得に使える時間や費用には限りがあります。
そのため、資格を選ぶ際は次の4点を確認しましょう。
- 資格を活かせる求人が十分にあるか
- 安定した収入につながるか
- 子育てと両立できる働き方を選べるか
- 取得までの期間・費用が現実的か
特に30代・40代から安定した仕事を目指す場合、資格取得そのものより「資格を取った後に何の仕事ができるか」から逆算することが大切です。
資格は「需要・収入・働きやすさ・取得負担」で選ぶ
「短期間で取れる」「独学できる」という理由だけで資格を選んでも、希望する仕事に結びつかなければ収入の安定にはつながりません。
たとえば准看護師は養成所などで学ぶ必要がありますが、資格を取得すれば医療現場で働けます。取得の手軽さだけでなく、資格と就職の結びつきまで比較することが重要です。
30代・40代でも資格取得は遅くない
30代・40代から資格取得を目指す場合は、年齢そのものよりも、資格取得後に未経験から働ける仕事があるかを確認しましょう。
特に医療・介護分野など人材需要のある仕事は候補になります。数年間働くことまで考え、「資格→就職→キャリアアップ」まで見通せる資格を選びましょう。
シングルマザーにおすすめの資格7選|収入・取りやすさ・働き方で比較
シングルマザーが資格を選ぶ際は、取得期間だけでなく、資格取得後の就職まで比較することが大切です。
| 資格 | 取得負担 | 求人需要 | 資格と仕事の直結度 | 子育てとの両立 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 准看護師 | ○ | ◎ | ◎ | ○ | 医療職で安定して働きたい |
| 看護師 | △ | ◎ | ◎ | ○ | 時間をかけてキャリアを築きたい |
| 介護福祉士・初任者研修 | ○ | ◎ | ◎ | ○ | 働きながら成長したい |
| 保育士 | ○ | ◎ | ◎ | ○ | 子育て経験を活かしたい |
| 登録販売者 | ○ | ◎ | ○ | ○ | 比較的早く仕事につなげたい |
| 医療事務・簿記 | ◎〜○ | ○ | △ | ◎ | 事務職を目指したい |
| Webデザイン関連 | ○ | ○ | △ | ◎ | 在宅勤務も検討したい |
なかでも、「医療分野で安定して働きたいものの、正看護師になるために長期間学ぶことには不安がある」という人に検討してほしいのが准看護師です。
安定した医療職を目指すなら「准看護師」が有力な選択肢
准看護師は、都道府県知事の免許を受け、医師・歯科医師・看護師の指示のもとで患者さんの療養上の世話や診療の補助を行う仕事です。
准看護師養成所では2年間で資格取得を目指せるため、医療職を目指したい30代・40代の人にとっても検討しやすい選択肢です。病院・クリニックだけでなく、介護・福祉分野などにも活躍の場があります。
また、准看護師になって終わりではありません。実務経験など所定の条件を満たし、看護師養成課程へ進んで准看護師から正看護師を目指すキャリアもあります。
「まず准看護師として医療現場に入り、その後さらにキャリアアップする」という段階的な進路を考えられる点は、仕事や子育てとの両立を考えるシングルマザーにとって大きなメリットです。
介護・保育・登録販売者なども働き方に合わせて検討する
介護分野では、介護職員初任者研修から働き始め、実務経験を積んで介護福祉士やケアマネジャーを目指す道があります。働きながら段階的にキャリアアップしたい人に向いています。
保育士は国家資格で、子育て経験を仕事に活かしやすい資格です。登録販売者は特別な受験資格がなく、ドラッグストアなど身近な職場への就職を検討できます。
一方、医療事務・簿記・Webデザインなどは、資格を持っているだけで就職できるとは限りません。PCスキルや実務経験、制作実績なども採用で重視されます。
「資格を取れば専門職として働ける資格」なのか、「就職時のスキル証明になる資格」なのかを区別して選びましょう。
30代・40代のシングルマザーはどう資格を選ぶ?
30代・40代のシングルマザーが資格を選ぶ場合、「最短で取れる資格」だけを探す必要はありません。今後10年、20年と働くことを考えるなら、ある程度時間をかけても専門職につながる資格を取る価値があります。
一方、3〜4年間学校へ通うことが難しい人もいるでしょう。そこで選択肢になるのが、2年間で資格取得を目指せる准看護師です。
資格取得後に医療現場で経験を積み、将来的に正看護師へステップアップする道もあります。「今の生活を考えると長期間の通学は難しいが、将来につながる医療資格を取りたい」という人は比較してみるとよいでしょう。
30代は「准看護師→就職→正看護師」という道も考える
30代は今後働ける期間が長いため、資格取得後のキャリアまで考えることが重要です。
最初から正看護師を目指す方法だけでなく、まず准看護師資格を取得して医療現場で働き、その後正看護師を目指すという段階的な選択肢もあります。現在の家計や育児状況と照らし合わせて検討しましょう。
40代は資格取得後の求人まで確認して選ぶ
40代から資格取得を目指す場合も、「取得できるか」だけでなく「資格取得後に働けるか」を確認することが重要です。
准看護師を含む医療・介護分野などを検討する際は、まず自宅周辺の求人を検索し、給与や勤務時間、未経験者の募集状況を確認してみましょう。就職先から逆算して資格を選ぶとミスマッチを減らせます。
シングルマザーが資格取得に使える給付金・職業訓練
「准看護師になりたいけれど、学校へ通っている間の生活費や学費が心配」という人は、自己資金だけで判断する前に公的な支援制度を確認しましょう。
ひとり親の資格取得を支援する制度には、高等職業訓練促進給付金や自立支援教育訓練給付金などがあります。また、ハローワークで利用できる制度や職業訓練がないか確認することも大切です。
特に准看護師のように養成機関への通学が必要な資格では、利用できる制度によって実際の負担が変わる可能性があります。
資格取得を決めたらすぐ学校へ申し込むのではなく、自治体・ハローワーク・希望する学校の3か所へ相談してから資金計画を立てるのがおすすめです。
准看護師も高等職業訓練促進給付金の対象資格
高等職業訓練促進給付金は、ひとり親が就職に有利な資格を取得するために修業する場合、修業期間中の生活費を支援する制度です。准看護師も代表的な対象資格の一つです。
また、自立支援教育訓練給付金などを利用できる場合もあります。所得などの要件や対象講座、支給額は制度によって異なるため、入学・受講前に自治体のひとり親支援窓口へ相談しましょう。
ハローワークや学校にも「使える制度」を相談する
ハローワークでは、職業訓練や雇用保険に関連する制度など、現在の就業状況に応じて利用できる支援を相談できます。
自治体のひとり親支援窓口→ハローワーク→希望する学校への相談→出願・申込みの順で確認するとよいでしょう。学費だけを見て諦めず、自分が利用できる給付金や支援制度を確認してから判断することが大切です。